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実務研修 (インターンシップ/スタージュ)

1. ESSEC実務研修(インターンシップ/スタージュ)の定義

2. 実務研修(インターンシップ/スタージュ)の種類

3. 費用、査証、保険、その他取り扱い

4. 学生の語学能力

5. 大阪 枚方プログラム

6. 日本紹介

7. 学生の人選方法

8. 訪日する学生のプロフィール

9. 研修カリキュラム

10 研修期間・時期

11 受け入れの意義


ESSECでは卒業後、即戦力として国際ビジネスに対応 できる人材育成に力を入れており、企業参画の授業、交換留学やシンガポール・キャンパスでの一部授業の履修を奨励する傍ら、知識を実践で応用する実務経験 を学生に課しています。学生時代の国際経験は、異文化の尊重や異なる経営手法や発想を受け入れる適応力を学生に身に付けさせる上で欠かすことの出来ない重要な教育理念になっています。

日本での実務研修(イン ターンシップ)では、毎年多くの企業・団体各位のご協力を仰いでおりますが、訪日を希望する学生数が常に受け入れ先の数を越えているのが実情です。 ついては、以下の趣旨に御理解を賜り、ESSEC学生の受入れに、ぜひご協力をお願いいたします

 

1. 実務研修(インターンシップ/スタージュ)の定義

実務研修(イン ターンシップ)は、大学カリキュラムの必修科目であり、卒業のために不可欠な単位です。研修の目的は、将来企業幹部となるための即戦力となる知識や経験を、実際の現場で身につけることにあります。このため学生は目的意識を明確に持ち、自分の学識レベルより高めの仕事を研修に希望し、与えられた課題に真剣に取り組みます。これは日本の学生のアルバイトが主にこずかいを稼ぐことに主眼が置かれているのと大きな違いです。

フランスにおいては、多くの企業が学生を研修生(stagiaire)として活用しています。必要な時に、必要な期間のみ仕事を任せ、場合によっては卒業後の正規採用をも念頭に資質を活用するこの制度は日本においては派遣社員に相当する役割といえます。従って、何を学ばせるかという視点からではなく、フランスのビジネス・エリートの卵をどう活用するかという観点から仕事の内容を決めていただくのが効果的な受け入れにつながりましょう。 

 

2. 実務研修(インターンシップ/スタージュ)の種類

実務研修の種類、長さや目的はコースによって異なりますが、ここではMaster of Science in Management (Grande Ecole)コースのインターンシップに関しての説明をさせていただきます。

当コースの学生は教室における理論の勉強以外に、卒業までに最低18ヶ月間の実務研修が必修になっており、さらに9ヶ月の外国滞在(研修・交換留学・NPO活動、その他)が義務つけられています。実務研修は次の3つのタイプがあり、学生はその内の2つ以上を自分で選択した場所で受けます。 

基礎研修Stage de Premiere Annee)

学生における10ヶ月の学部(Underraduate)課程修了者に課せられる6ヶ月研修で、2社に分けてもかまいません。研修内容は問いません。日本においては大企業での英語での研修を希望する学生もいれば、日本語の上達を第一の目的として、地方での研修を希望する学生もいます。事前に研修内容と期間をご提示いただき、学生の希望とマッチングを図ります。 

学生が実務研修に入る直前に、大阪府、枚方市において2週間の日本導入研修(枚方プログラム)が組まれており、その間、日本での生活のイロハを学びます。2016年は71日(金)から715日(金)までの期間での実施が予定されています。また年末はクリスマス前までの実習となるため、最長研修期間は実質5ヶ月になります。従って基礎研修は原則、2016719日(火)からご都合に合わせて2ヶ月から5ヶ月間でお願いします。 

応用研修Stage d'Application)

修士(Graduate Program)課程に属する2年生以上の学生に課せられる専門職の実習です。学生が専攻するマーケティング、ファイナンス等の分野に即した内容の研修を英語でご提供くださることが前提となります。研修期間は12ヶ月以上で、3ヶ月以上であれば複数企業にまたがってもかまいません。日本が初めての学生には枚方プログラムに参加することを奨励しています。

i)日本滞在経験のない上級学年学生の受け入れの場合は、基礎研修の学生同様のカレンダーで7月19日(火)から、ご都合に合わせて3ヶ月から5ヶ月間でお願いします。

ii)日本滞在経験のある学生研修の場合は上記以外にも、10月、1月スタートの研修も選択いただけます。

iii)それ以外の時期・期間をご希望の場合は個別にご相談ください。

 

3. 費用の分担、査証、保険、その他取り扱い

学生は往復の渡航費用と海外傷害保険費用を負担し、受け入れ企業・団体各位には宿舎の提供と滞在費(目安:1年生10万円/月、上級生12万円/月)と定期代の負担をお願いしています。宿舎がない場合は、ホームステイないし外人ハウスになりますが、その場合は8万円/月程度の追加負担をお願いしています。査証(文化活動インターンシップ)は、当事務所が書類の作成(一部は受け入れ先)、入国管理局への申請等の手続きを一括して行います。昭和63225日に、国税庁直税部審理室(当時)から、ESSEC学生が受け取る手当は源泉徴収を要しないことを確認する回答を受け取っています。また1984年より在日フランス大使館から奨励事業として毎年後援をいただいています。

 

4. 学生の語学能力

すべての学生は英語を話します。日本語に関しては、大学側はその能力が研修部門の選定や研修結果に大きな影響を及ぼすことを承知しています。来日経験のない学生の場合は約1年間、日本語の授業を第2外国語で学び、年10回程度実施される日本語試験の平均点が基準点以上であることが来日出来る条件になっています。さらに来日後2週間を大阪府枚方市においてホームステイを経験します(枚方プログラム)。その間、日本での生活の基礎を学ぶと同時に語学のレベルアップを図っています。しかし、当学学生は日本語を専攻しているわけではないので、特別な事情がない限り、そのレベルは入門の域を出ていないのが実情です。上級学年で日本が2度目の学生の場合は、日常会話に困らない程度の日本語を話します。 

5. 枚方プログラム 

1992年よりESSECのあるフランス ヴァルドワーズ県と姉妹県である大阪府、枚方市とESSECとの共同事業として、学生は実務研修に入る前の2週間、枚方市においてホームステイを経験しています。その間、日本語や日本文化・経済講義を受講したり、市民や地元の学生との交流を通じて日本文化や習慣を学んでいます。当プログラムは枚方市民にも大変好評ですが、ESSEC学生にとっても、日本に親しむ大変有効な手段になっています。

6. 日本紹介

当学では学生の訪日前に 様々な行事を通して日本に対する知識を深める機会を提供しています。前年に日本で研修を受けた学生を集め、体験談を披露してもらったり、学生組織 “ESSEC-Japon”が毎年春、日本祭を 開催しています。日本祭期間中には和太鼓の演奏や剣道のデモンストレーション、日本のテレビ・ゲームの体験コーナーや和菓子や日本食の試食コーナーが 設けられ、日本文化と芸術を訪日する学生に限らず、教授陣も含めたすべての人に紹介する機会となっています。

7. 学生の人選方法

当学では大学研修部を通じて日本における研修先を確保する場合、学生に日本語の履修を義務つけています。その上で研修先は日本語の成績順で決まります。具体的には毎年2月初旬に本部研修部に企業/団体各位から提出された受け入れ条件一覧表が提示されます。学生はそこから第3希望まで興味のある研修先を選び、その理由を明記した手紙を研修部に提出します。その後4月初旬に、それまでに実施された日本語試験の平均点の上位者から希望研修先が割り振られます。複数の候補の中から学生を選びたいとする一部企業は、割り振り前に、電話面接やフランスにおける面接で受け入れ学生を決めていただいています。

社会人と違い、職務経験 もなく、将来勤める分野や業界に関しても漠然としか定まっていない同一大学の1年生の場合、性格的な面を除けば、どの学生 でもその力に大きな違いはありません。従って、基本的には複数の学生が同一研修を希望した場合は、日本語の成績順で決める方法を採用しています。もちろ ん学生の善し悪しは日本語能力では測れず、人柄や本人の動機・目的意識が最も重要であることは言うまでもなく、大学側はその点も考慮しています。学生の誰もが納得する方法で、且つ日本語を少しでも多く勉強させる最善の方法として、このやり方を採用していますが、もちろん、事前に提 出いただいた研修内容を確認し、ミスマッチが起こらないように心がけております。

8. 訪日する学生のプロフィール

当学は経営学を教えるビ ジネス・スクールです。従って他の理科系高等教育機関から学士編入してきた学生でない限り、理科系専門知識を有する学生はいません。当事務所では大学での1年間の授業を履修し終えた2年生に進級する直前の学生を日本に多く派遣しています。専門知識も、実務経験も乏しい1年生が多い理由は、第一 に、高学年の学生は就職に結びつく企業での研修につきたがる傾向があり、どうしてもフランス系企業に希望が集中してしまうため。第二に、高学年の学生 は卒業後、即戦力として生かせる経験を求めるものの、日本語能力が低いため日本企業ではそれがかなわないことを承知し、希望する学生が少ない、などが理由として挙げられます。

一般的には、多くの学生にとって日本は一度は行ってみたい外国です。その意味で日本発見の旅を夢見て、1年間日本語を勉強している学生が大半です。多くの企業がESSEC学生 の研修を採用を前提としたインターンシップと必ずしもとらえていないことも、マッチングを容易にしています。

しかし学生の中には、1 年生の時に日本に来て日本が好きになり、提携校である慶応大学や早稲田大学、大阪大学に交換留学のために再度来日する学生もいます。その中には数こそ少ないものの、日本での就職を希望する学生もいますので、就職を前提とした学生をお望みであれば、そのような学生を研修候補生として提示させていただくこともできます。

研修カリキュラム

基本的には受け入れ企業・団体各位のカリキュラムを全面的に尊重しています。学生の多くはマーケティングやファイナンスに関心を寄せていますが、受け入れていただく部署はその限りではありません。学生によっては日本語の上達を重視する者、大企業より中小企業を希望する者もいます。学生を<お客>として扱うのではなく、彼らの特技や関心事に注目し、能力をいかに発揮させ、活用するかに重点を置いた研修プログラムが効果的かつ円滑な受け入れにつながります。業務の主たる使用言語が英語で、良い指導者がつけば、期待以上の成果につながるでしょう。適切なテーマとアドバイスによって学生に実務に貢献する機会を与えていただければ幸いです。

10 .研修期間、時期

枚方研修に参加する学生 を受け入れていただく場合は2ヶ月以上の研修期間でお願いします。それ以外の場合は、3ヶ月以上になります。大学は3学期制(10-12月、1-3月、 4-6月、7-9月(休講)を採用しています。研修時期は極力10月・1月・4月・7月の学期初めにスタートし学期末に終わる、3カ月・6カ月・9カ月・ 12ヶ月の期間で設定していただけますと、学生は授業に戻る際にロスタイムが生じません。

研修期間は研修内容に よって決めてください。研修期間が2ヶ月ではなく、3ヶ月、6ヶ月ないし1年あれば、もっと学生を有効に活用できるのではと思われる場合もあります。 ESSECでは実務研修は卒業までに最低18ヶ月間が必須です。学生は研修内容が自分の将来に役立つものであれば、喜んで長期研修に就きます。学生の持つ 能力をフルに活用した長期研修を、より多くの企業にご検討いただければ幸いです。

ところで、数年前から日本本社と外国支社を組み合わせた研修が見られるようになりました。研修場所を日本と海外支店に分けることは、余計な手間かもしれませんが、言葉の問題のない自国では持てる力を存分に発揮することが出来ます。卒業後、フランスまたはその他外国支店での採用をも念頭において、本社と外国支店を組み合わせた研修プログラムも効果的な受け入れ方です。但し、学生にとって大事なことは、日本に実際に行き研修を経験することにありますので、大学側では在仏日本企業で研修を受けるだけでは、日本研修とは認めていません。                    

11. 受入れの意義

外国人学生の受入れは日 本側にも大きなメリットがあります。職場に外国人がいること、しかもそれが学生であったり、パートであったり、専門職であったりと、企業のニーズにあった人材として、彼らに活躍の場が与えられることが、国際化、高齢化、少子化の進む日本において求められる姿ではないでしょうか。

併せて、今後とも日本が 世界での存在感を増し、社会的地位を保ち、理解されるには、若者の交流は不可欠です。多くの日本の若者が国内だけではな く、外国にも目を向け、また多くの外国の若者が日本を訪れ、日本の良い点も悪い点も含めて、正しく知ってもらうことが、ますます重要になってくることでしょう。

日本政府は国際化を旗印 にして、外国人学生の受入れに積極的に取り組んでいますが、日本の大学に在籍している外国人は大半がアジア諸国からの留学生で、欧米からの留学生は、言葉 の問題もあり、ほんの一握りしかいません。しかし日本に行ってみたい、日本で企業研修を受けてみたいと考えるフランス人は大勢います。そんな彼らに日本に来る機会を与え、より多くの知日家・親日家を作ることが今後とも日本には必要なことだと思います。

ESSECに限って言え ば、日本で活躍する日本人以外の卒業生は常時60名以上いますが、その約4割が学生時代に日本で研修を受けた研修生OBです。同窓会長をはじめとして、 日本人をパートナーに選んだ卒業生も何人もいます。勤務先は残念ながら、大半がフランスないし外国企業の日本支店・支社ですが、若い時に日本を訪れる機 会を得たことでその後、生涯にわたって日本に親近感を持ち続ける卒業生はたくさんいます。

日本以上に学歴社会のフ ランスにおいて、フランスの将来を担う1000人以上のビジネス・エリートの卵が、これまで多くの協力者の力を借りて、日本を知る機会を得ました。今後と も、引き続き皆様の御尽力により、交流の輪が一層広がるために、ESSEC日本事務所としても力を尽くしてまいりますので、皆様の御支援・御協力を心より お願い申し上げます。